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2013年3月9日(土)

きょうの潮流

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 母国インドの独立運動を支えた詩聖タゴール。数ある詩のなかで彼はこんな言葉をのこしています。「人間の歴史は虐げられた者の勝利を忍耐強く待っている」(迷える鳥)▼韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が電話会談で安倍首相にこう伝えました。「未来志向の日韓関係を構築するためにも、歴史認識が重要だ」。植民地支配で多大な犠牲を強いた過去には目をつぶろうとする日本側の姿勢に、くぎを刺したかっこうです▼いま国連では女性の地位委員会が開かれています。参加する新婦人らは日本軍による「慰安婦」問題の討論会をニューヨークで実施。発言のなかには、日本政府がこの問題にむきあわないのは日本の女性全体を見下している反映だという批判もありました▼過去を閉ざさない動きは国内でも改めておきています。奈良の広陵町議会では「『慰安婦』問題に関する意見書」を昨年9月に可決。しかも、全会一致で決めたものでした▼意見書は、被害者の尊厳回復に努めて誠実な対応をする、次の世代に事実を伝える努力をすることを、国にもとめています。提案した日本共産党の八尾(やつお)春雄町議は「東アジアに平和を築いていくうえで、避けてとおれない問題」としてのぞんだといいます▼タゴールは東洋文明のもつ価値や、アジアは一つ、の理念を説きつづけてきました。そして、力によって平和をみだし、アジアの盟主になろうとした日本の軍国主義に警告を発していました。歴史から目を背けるものに、未来を語る資格はないでしょう。


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