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2013年2月27日(水)

きょうの潮流

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 テレビでアカデミー賞の授賞式をみていたら、ミシェル・オバマ米大統領夫人が映っていました。作品賞の受賞作をよみあげる役でした。ホワイトハウスで軍の礼服姿の若者に囲まれながら▼選ばれたのは「アルゴ」。1979年におきたイランの米大使館人質事件を舞台に、CIAの救出作戦を描きました。異例の発表には、政治利用と愛国心を高揚する演出と、米国内からも批判の声があがっています▼CIAを英雄扱いにした内容にはイランも反発します。各メディアは「事実に反する」「反イランの感情をあおる」と批判。今回の作品賞候補には、テロ組織の指導者ビンラディンを追う女性のCIAを主人公にした映画も入りました▼一方で、最多の12部門で候補になったスピルバーグ監督「リンカーン」は選ばれませんでした。奴隷制の廃止と南北戦争という、国を二分する危機にたちむかったリンカーン。その姿を通して民主主義の大切さを説き、前評判の高い作品でした▼85回目のアカデミー賞には魅力的な映画が並びました。老夫婦が試練とむきあう「愛、アムール」、名作ミュージカルを映画化した「レ・ミゼラブル」、トラと少年の物語「ライフ・オブ・パイ」…。いずれも心に響きます▼賞を選ぶ会員の多くは高齢の白人男性だといいます。オスカー=良い映画ではないでしょう。スピルバーグ監督はいいます。「人が困難に耐えたり危険を冒したりしてその成長を実感できるストーリーならばそれは伝える価値があるのです」


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