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2013年2月26日(火)

きょうの潮流

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 米カリフォルニア州では、「世界三大珍味」の一つ「フォアグラ」の生産と販売が禁止されています。カモなどを強制的に肥えさせてつくるから動物虐待だというのが理由です▼州法が適用されない国立公園内のレストランなどで、たまにはフォアグラを堪能できる「抜け穴」もあるらしい▼欧米では多国籍企業が、税金のかからない租税回避地(タックスヘイブン)に送金して課税逃れをしていることが大問題になっています。合法的な「抜け穴」ですが、道義的に許されないと批判が高まり、今年の主要国(G8)サミットでも対策が協議されることになりました▼今国際社会が直視すべきもう一つの「抜け穴」は北朝鮮への制裁に関わるものです。国連安保理は全会一致の決議で、北朝鮮による核実験の強行を非難し、武器輸出の禁止や関係する個人や団体の資産凍結などの制裁措置を決めています▼中国の大連港では税関申告・検査の過程で、北朝鮮向けとは分からないようにされた工作が見逃され、「抜け穴」ができていたことが、国連の文書で明らかになっています。北朝鮮の核問題を対話による解決へと導くためにも、国際社会が決めた制裁を「抜け穴」なしに実効あるものにする努力が求められます▼カリフォルニア州の国立公園内での「フォアグラ」禁止に関わる庶民の「抜け穴」探しはまだかわいいものです。でも、国連の制裁措置に「抜け穴」はいただけません。ことは平和を脅かす核開発に関わる問題なのですから。


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