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2013年2月24日(日)

きょうの潮流

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 就活、婚活ぐらいはなじみでも、離活や終活とくると、少し考えてしまいます。離婚後の生活、人生の終わりのための活動。そう説かれれば納得か▼使い勝手がいいのか、「○活」言葉はひろがっています。人生の重大事に使われてきた造語が、最近は商品を売るためのものも。温活(おんかつ)(体を温める活動)や、寝活(ねるかつ)(就寝時間の活用)はその一例でしょう▼思惑は別にして「○活」には単なる省略語にとどまらない、使う側の意志を感じます。目的にむかって努力する活動という専門家もいます。はやりの後景には、人間らしい生き方を成就しづらくなった社会の変化と、それをもたらした冷たい政治がみえます▼子どもを保育園に入れるために親が行動する。それが保活です。待機児童が深刻な東京・杉並区では、お母さんたちが立ち上がりました。希望者の3分の2にあたる約1800人が認可保育園に入れない。区に異議申立書を手渡した市民団体の代表は「それぞれ、すごくつらい思いを抱えています。くみとってください」▼一時的に区は定員を増やしましたが、公立の増園には後ろ向き。つめこみや保育士の過重労働も心配です。もともと保育が必要な子どもを受け入れるのは国や自治体の義務のはず。保活はいらないのに▼子育て支援をいいながら日本の援助は先進国のなかでもとても貧しい。待機児童が解消されないのも生活を足元から支える視点がないからでしょう。幼い子どもを抱きながら必死に訴える母の声が胸に響かないのか。


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