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2013年2月11日(月)

きょうの潮流

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 きょう2月11日は「建国記念の日」とされています。「国民の祝日に関する法律」により「建国をしのび、国を愛する心を養う」趣旨で、1967年から始まりました▼なぜ「建国記念日」ではなく、「の」が挿入されているのか。諸外国の独立記念日や革命記念日とは違い、史実ではなく神話を基に日本の起源を設定しているためで、建国された事象そのものを記念するのだというごまかしです▼2月11日は、かつて「紀元節」と呼ばれました。明治政府は、『日本書紀』に記された架空の初代神武天皇の即位日を「紀元節」として祭日に制定。天皇神格化と侵略戦争美化を徹底し、幼心に「日本は神国だ」という偏狭な愛国心を植えつけました▼敗戦後、超国家主義・軍国主義の象徴だった「紀元節」は廃止されますが、政府自民党が各界の反対を押し切って復活させたのが「建国記念の日」です▼当時、反対運動を担った団体の一つ歴史教育者協議会は「子どもにウソを教えることはできない。これは日本の教育者の良心である。このことはウソの歴史によって戦火のなかで殺された子どもたちの血によって、私たちが教えられたことであり、日本の親と教師が、戦争の惨禍とともに絶対に忘れてはならないことである」と声明を出しています▼自民党が昨年発表した改憲草案は、天皇元首化、「日章旗・君が代」尊重規定、国防軍設置をうたっています。誤った歴史を繰り返さないために「建国記念の日」が何をめざすのか、考える日にしたい。


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