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2013年1月6日(日)

改憲のための“お伊勢参り”?

伊勢神宮で皇居「遙拝」

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 安倍晋三首相が参拝した伊勢神宮(三重県伊勢市)で7日、東京都千代田区の皇居の方向に向かってお辞儀をする昭和天皇祭遙拝(ようはい)が行われます。

 神宮司庁広報室によると、昭和天皇祭遙拝は1989年1月7日に昭和天皇が亡くなってから始めたといいます。内宮(ないくう)第一鳥居内のしめ縄が張られた祓所(はらえど)で大宮司以下、神宮の主要メンバーが参加します。

 戦前の日本軍国主義の宮城(きゅうじょう)遙拝を思わせる儀式です。伊勢神宮は戦前、国家神道(神道の国教化)の頂点とされたところです。昭和天皇のもとで朝鮮半島、中国やアジア・太平洋で侵略戦争を遂行した日本政府は、国内外の人々に毎朝、宮城(皇居)の方向に向かってお辞儀する儀式を強制しました。痛苦の体験を強いられた人々の記憶は消えません。

 現行憲法は、侵略戦争の惨禍をふまえて“日本は天照大神以来の万世一系の天皇の統治する神国”というイデオロギーを否定し、「天皇は…国政に関する権能を有しない」と定めました。その憲法のもとで、天皇を神格化する伊勢神宮に安倍首相や下村博文文部科学相らが参拝。改憲のための“お伊勢参り”と疑われても仕方がないのではないでしょうか。(繁)


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