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2012年12月26日(水)

きょうの潮流

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 大河ドラマ「平清盛」の平均視聴率が関東、関西とも過去最低だそうです。12・0%(関東地区)という数字は、平均視聴率39・7%を記録した「独眼竜政宗」に比べると確かに低い。でも、ふと思います。多メディア多チャンネル時代に、視聴率が12%もあるのは上出来とはいえないか▼朝から晩まで一日中、テレビを見ていたとしても、ぜんぜん追いつかない。日本中どこを探しても、放送されている番組をすべて見たという人は見つからないでしょう。テレビ局の社長も自社番組を把握できていないのでは…。それがテレビの現状です▼横浜市にある放送ライブラリーで面白い番組を見つけました。若かりし頃の草笛光子さんが司会をする音楽バラエティー「光子の窓」第130回の映像です。放送されたのは1960年。この日のテーマはテレビです▼タイトルは「イグアノドンの卵」。イグアノドンとは、ご存じ恐竜です。番組いわく、私たちはイグアノドンの卵を二つ持っている。一つは原子力で、もう一つはテレビ。でも、卵だからといってほうっておいたら命取り。怖い“獣”になりかねない…▼番組を放送したのは日本テレビ。当時の社長は、「テレビの父」「原子力の父」と呼ばれた正力松太郎氏です。よくぞ、そのお膝元で。当時の作り手の気概が伝わってきます▼原子力が制御不能の怖い“獣”になったことは、言わずもがなでしょう。一方テレビは…。来年はテレビの本放送が始まって60年。功罪を議論する好機かもしれません。


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