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2012年11月26日(月)

きょうの潮流

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 広島の空を祝福の虹が彩りました。プロサッカー・Jリーグ20年の節目を飾ったサンフレッチェ広島。それはリーグ発足時から参加した10チームのなかで、最も遅れてつかんだ優勝でした▼長期の低迷、主力選手の流出、そして2度のJ2落ち…。しかしその都度、サポーターに支えられながら、チームはよみがえってきました。若手の育成に力を入れ、Jリーグクラブで初めて10代選手の寮をつくったのも広島でした▼今季は森保新監督のもと、持ち味の攻撃サッカーに安定した守りが加わりました。とくに、選手たちがイメージを共有し、多彩に連動していくスタイルは、サッカーそのものの魅力を存分に示しました▼なによりも初優勝を光らせたのは、フェアプレーに徹したことです。退場者はゼロ。イエローカードの数もリーグ最少でした。伝統的でもあるその姿勢は、すべてのチームが手本とすべきものでしょう▼「復興元年に優勝を」と、最後まで広島と競ったベガルタ仙台の奮闘もリーグを盛り上げました。東日本大震災でチーム自体も被災した昨季は、希望を胸に4位と健闘。今季も開幕から走りつづけ、過去最高の2位に躍進しました▼ともに地域に根ざして、派手な戦力補強もなく、腰をすえてチームと選手をはぐくんできました。サッカーの名将アーセン・ベンゲル氏にこんな言葉があります。「チームの持つ可能性は誰にも分からない。だからこそ、やりがいが生まれるのである」。どんなスポーツにも当てはまる名言です。


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