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2012年11月24日(土)

きょうの潮流

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 「友人から持ち物を壊された上にばかにされたり、暴力を受けるようになり、自殺をほのめかす」(小学生)、「上級生や同級生からくり返し暴言を受け、学校に行くのが怖くなり、リストカットに及んだ」(中学生)、「過去のいじめのトラウマにより自殺をほのめかした」(高校生)▼文科省が公表したいじめの実態調査。今年4月から9月までの半年、全国で14万件をこえるいじめを認めました。なかには、先に示したような「生命・身体の安全がおびやかされる重大事案」が278件もあったそうです▼昨年10月、マンションから身を投げた大津市の男子中学2年生。今回の調査はその事件を受けたものですが、いまも各地で多くの子どもの心や体が傷ついています▼どこでも、だれにでも起こりうる、いじめ。記者も最近、知人の子どもがいじめにあって学校に行けなくなったという話を聞いたばかりです。小さなことがエスカレートしていった、もっと早く気づいていれば、と悔やんでいました▼子どもが発するSOSは、口に出すだけでなく、表情や行動にも表れるはずです。しかし実際には、長時間・過密労働で親子が肌をふれあう機会は削られ、過重負担を強いられている先生たちも心身をすり減らしています▼貧困や格差、人間を仕分けする競争や自己責任論。社会のひずみは教育の場にも持ち込まれています。子どもの命や人権を守り、人間として大切にされる学校づくり。ここにも、日本の現実と命運にかかわる課題があります。


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