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2012年11月2日(金)

きょうの潮流

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 人は、どんなときに「永遠」を感じるのでしょう。星空をあおぎ、宇宙のかなたに果てしない考えをめぐらせるとき?▼めぐる四季の移ろいにいち早く気づき、「また冬が…」と思うときかもしれません。あるいは、愛する人との幸せな時間に「このときがいつまでも続いて」と願う瞬間でしょうか▼「永遠」を感じたり語ったりすれば、世界が甘美な調べに包まれているような気がします。野田首相も、所信表明で「永遠」を語りました。「未来に向かって永遠の時間を生きていく将来の国民たちの声なき期待にこたえていこう」▼自分の甘美な言葉に酔うような演説です。しかし、国会のやりとりを聞くと「未来」「永遠」が空々しい。日本共産党の志位委員長が問い、求めました。震災の復興予算を大企業向けの補助金に流用し、被災地が求める医療や介護の支援を切り捨てる。「あまりにも理不尽」ではないか▼さらに、終業時15分前に「明日から出社禁止」と解雇を告げるような電機・情報会社の「恐るべき無法の横行」を許すのか。原発への「未練」を断て…。しかし野田首相は、「理不尽」にも「無法」にも型どおりの答えで人ごとのようです。首相のいう「将来の国民」に残しては困る、原発にも未練たっぷり▼首相は、「将来の国民」の声ではなく、財界やアメリカの過去からの声を聞いています。現実の世の理不尽を正し、現実の人々の苦しみを和らげる、改革の積み重ねなしに、未来に生きる人たちの期待にこたえられません。


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