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2012年10月25日(木)

きょうの潮流

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 深夜のテレビで1950年代の名画「旅情」をみていて、興味深いせりふにであいました。キャサリン・ヘプバーン演じる主人公がいいます▼「2は、いちばん美しい数字なのに」。イタリアの水の都、ベネチアのホテル。夫婦げんかして落ち込む、同宿の女性にかける言葉です。主人公にとって2は、二つのものの結びつきを表す「美しい数字」だったようです▼夫と妻。女性と男性…。しかし、2は分裂や対立を物語る数字でもあるでしょう。「旅情」の孤独な主人公も、ベネチアの男性と恋に落ちながら、自立と別れの道を選んでアメリカへ帰ってゆきました▼相反する意味をもつ2の不思議。次のように書く人もいます。「プラスもマイナスも、正反対のものとして、2の力で結びつけられる」「1が自分なら、2は自分とは違う他者、自分以外の世界の始まりになる」(バニー・クラムパッカー著/斉藤隆央・寺町朋子訳『数のはなし』)▼『数のはなし』が、イギリスの作家ディケンズの作中の言葉も紹介しています。「われわれは、べつべつになったら、それぞれ、ひと組のはさみの片刃にすぎんのだ。だが、組み合わせたら、ひとかどの働きはするはずだよ」▼昨日付本紙の題字横に、2が五つ並びました。「日刊第22222号」。1928年2月1日、「わが『赤旗』は諸君自身の機関紙である」と宣言して世に出、号を重ねました。「ひとかどの働き」を誇っても、思い上がりではないでしょう。2の行列が、美しくみえました。


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