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2012年10月18日(木)

きょうの潮流

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 「もはや正気の沙汰でない」と、仲井真知事。「あってはならないことだ」と、野田首相。米兵2人が、沖縄で20代の女性に集団暴行を加えた事件です▼2カ月前にも那覇市で、米海兵隊員が強制わいせつ事件で逮捕されたばかり。あってはならない狂気の沙汰の恐怖が、沖縄では日常です。島の大地はどれほど多く、女性たちの涙をすい、ともに泣いてきたのでしょう▼沖縄を占領した翌年の1946年、アメリカの軍人がのべました。「(アメリカ)軍政府はネコで沖縄はネズミである。ネズミはネコの許す範囲でしか遊べない」。人々の自由を奪う占領者の言葉は、いまも昔話で終わっていません▼まるでネコがネズミを捕まえるように女性を襲い、はずかしめ、乱暴する米兵。こんどの事件の場合、米兵は神奈川の厚木基地を出て沖縄に寄り、犯行におよんだあと、その日にグアムへ出国する予定でした。1人は容疑の一部を認めていませんが、彼らは沖縄を、無法も許される“占領者の楽園”とでも思っていたのか▼沖縄が本土に帰り、40年がたちます。復帰した1972年からことし9月末までに、米軍人や軍属が沖縄で検挙された刑事事件は5790件といいます。1年あたり約150件。2日半に1件の割合です▼被害者の女性は、泣き寝入りしませんでした。事件を知り、「歩く凶器・米兵 空飛ぶ凶器・オスプレイ」と憤り、基地の撤去を求める人も多い。米軍は気づくべきでしょう。沖縄をネズミと思っていたら大間違いだ、と。


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