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2012年10月1日(月)

きょうの潮流

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 長く暑かった季節がようやく終わりました。夜半に思わぬ涼しさで目覚め、布団をかぶることもあります▼東日本大震災の被災地では駆け足で秋が過ぎれば2度目の厳しい冬を迎えます。仮設住宅の風呂に追いだき機能を追加する作業は間に合うのでしょうか。住民と共産党の国会・地方議員団が国に何度も求めてきたことです▼厚生労働省がこれを国庫負担の対象にすると被災自治体に通知したのは今年4月。遅すぎます。温かい風呂に入りたいというのは当然の要求です。最初から整えるべき機能でした▼復興予算の使途が問題になっています。自衛隊の輸送機8機440億円、公安調査庁の車両購入費、被災地以外の道路建設費、電気自動車の燃料電池開発への補助金まで計上されています。これがなぜ復興予算なのか。追いだき機能の追加費用は150億〜200億円です▼官僚が予算を食い物にしているだけではありません。「そうしたお金があるんだったら風呂の方に回すべきだという意見もありますが、YS11も重要です」。自衛隊の輸送機購入を国会で追及した共産党の佐々木憲昭衆院議員にそう答えたのは安住淳財務相です。YS11は老朽化したという輸送機です▼震災1年半を前に本紙が行った被災者実態調査では76%の人が「自宅再建の展望がない」、74%が「生業(なりわい)再建が進まない、めどが立たない」と答えました。被災者はそっちのけ。震災対策にかこつけて無関係な事業に熱を上げる民主党政権が復興を遅らせています。


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