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2012年9月13日(木)

きょうの潮流

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 ことしも、暑い日にゴーヤやアサガオの緑のカーテンに、ずいぶん助けられました。感謝、感謝です▼同じカーテンでも、鉄のカーテンはかつての冷戦時代に東西の分断をあらわした言葉。冷戦のもとでは、ウラニウム・カーテンという言葉も生まれました。アメリカで赤狩りが盛んだったころの話です▼物理学者たちがアメリカで国際会議を開こうとしても、米政府が多くの著名な学者の入国を認めない。“好ましくない人物だから”と。そんなアメリカを、ウラニウム・カーテンと皮肉りました▼ウラニウム・カーテンは、まず米国内にありました。「原爆帝国主義」とよばれたアメリカ。軍・政府や核兵器をつくる企業がむすびついて、科学者や労働者に忠誠を誓わせ、彼らの思想をしばり、行動を監視しました。同様の大学や研究所もありました▼日本を代表する物理学者だった、故坂田昌一がのべています。「科学者は秘密と命令をまもる従順な兵士となることを要求された」。アメリカが原子力を日本に輸出する計画がでてきたとき、「従順な兵士」になるまいと決意したわが国の科学者たちは、「公開」「民主」「自主」の原子力研究3原則を守ろうとします。しかし、科学者もとりこんで、原発の利益共同体「原子力村」ができてしまいました▼さて、新しい原子力規制委員会の人事です。規制する側なのに開発推進の立場の人が中心に。決め方も国会の同意をえないまま。「原子力村」のウラニウム・カーテンがひらひらしています。


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