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2012年9月8日(土)

きょうの潮流

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 2004年8月13日のこと。米軍ヘリが普天間基地近くの沖縄国際大学に墜落した事件を、あらためて振り返りましょう▼本館に激突したヘリの破片と、回転翼が削り取ったコンクリートのかけらが、周りの40世帯近くに弾丸のように飛び散りました。窓を割って部屋に突っ込む。板戸を破って反対側の壁に突き刺さる▼ヘリは爆発、炎上。火を止め、乗員を病院に運んだのは、宜野湾市の消防職員です。後から来た米軍は、勝手に現場を囲い込み、大学関係者も警察も入らせない。日本の主権もなんのその。1週間、一帯を「占領」しました▼ヘリは、翼の装置に使っていた猛毒の放射性物質ストロンチウム90をまき散らしたようです。米軍は、土など証拠を持ち去りました。そして、在日米軍ワスコー司令官が発言しました。「乗員は…機体を精いっぱい、人のいない所に行かせて被害を最小限にとめた。素晴らしい功績だ」と▼運よく人命は奪われなかったものの、住民が恐怖に震えた事件。が、世界一危険な基地も、沖縄に先月着任したマグルビー米総領事によれば、「とくに危険という認識はない」。ヘリを住宅地の大学に激突させた乗員をたたえるワスコー発言に重なります。心配なのは米軍の身だ。それならどこも同じ、普天間もとくに危なくない、というのか。住民を見下す占領者意識に、沖縄の怒りが燃え上がります▼昨日付、「草ごもる鳥の眼とあう白露かな」の作者「古賀まり子」は「鷲谷七菜子」の誤りでした。おわびします。


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