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2012年8月28日(火)

大統領が徹底攻撃宣言

シリア 首都近郊では大量虐殺

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 【カイロ=小泉大介】内戦が激化するシリアのアサド大統領は26日、同国の反政府勢力を徹底攻撃する立場を改めて宣言しました。首都ダマスカス近郊では26日までに、政府軍の攻撃によって殺害されたとみられる数百の遺体が発見されるなど、事態はまさに泥沼の様相を呈しています。

 シリア国営通信によると、アサド大統領は26日、同国を訪問したイラン国会外交政策・国家安全保障委員会のボルジェルディ委員長らと会談。その中で「(欧米や一部アラブの)外国勢力は、陰謀を地域全体で成功させるためにシリアを標的にしている」「シリア人民はこの陰謀を許さないだろう」とし、いかなる犠牲を払ってでも陰謀を打ち負かすと表明しました。

 アサド政権は一貫して、自国の反政府勢力を「外国に支援されたテロリスト」とのべ攻撃の口実としてきました。

 一方、政府軍が戦車や軍用ヘリコプターも動員し数日間にわたり激しい攻撃を行った首都ダマスカス近郊の町ダラヤでは、25日から26日にかけ、モスク(イスラム教寺院)や民家のなかから多数の遺体が発見されました。シリアの人権団体「地域調整委員会」は、死者は少なくとも320人に達するとし、政府軍による「大量虐殺」だと非難しました。

 現地からの報道によると、人口約20万人のダラヤで政府軍は戦車などからの砲撃に加えて民家を一軒一軒襲撃。犠牲者の多くは至近距離から銃撃されており、なかには8歳の少女もいたとされます。シリア国営テレビは26日、「ダラヤからテロリストが駆逐された」などと伝えました。


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