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2012年8月26日(日)

きょうの潮流

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 東京・大田区の「昭和のくらし博物館」で特別展「梅ちゃん先生時代の診察室」が開催されています▼大田区の開業医・蔵方宏昌さんが収集した昭和30〜40年代の医療道具を展示し、当時の診察室を再現しています。診察台、白衣、注射器、聴診器、薬瓶、壁に貼られた衛生紙芝居…▼NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」は敗戦後の焼け野原から立ち上がっていく大田区蒲田が舞台。優秀な姉や兄と比べて劣等感を持つ梅子が、戦災孤児の命を救った父の姿を見て医師を志し、地域の人たちと涙も笑いも分かち合う町のお医者さんとして成長していく物語です▼ドラマの魅力の一つは、昭和の暮らしぶり。時にはおせっかいと思えるほど、家族や隣近所のつながりが親密で温かく、限られたものを工夫して大切に使う日々には、つつましくも、ゆったりとした時間が流れています▼同展を企画した「昭和のくらし博物館」は、昭和26(1951)年に建てられた木造住宅を家財道具とともに保存して公開しています。ちゃぶ台、火鉢、お釜、おひつ、たらい、洗濯板、蚊帳、綿入れ、湯たんぽ、吸入器…。「相次ぐ戦争と、戦後の社会・文化・生活の大変動が起こった昭和という時代を、庶民の暮らしの面から考え直してもらえたらと思います」(学芸担当・松田純子さん)▼あの頃はあったのに、いま失われたものは何なのか。そう考えることで、昔に戻るのではなく、新しい暮らしや地域社会を創造していくヒントが見つかるかもしれません。


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