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2012年8月15日(水)

きょうの潮流

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 近所の女性が散歩していたときです。神社に入って、“おや?”と思いました。境内の歩道の脇に、石碑がたっていました▼東京郊外の、神社から歩いて数分の家に住んで40年近く。“どうして今まで気づかなかったのだろう?”。高さ1メートル半を超すだろう碑の表に、「平和記念碑」と彫られていました▼裏に、太平洋戦争の戦没者23人、従軍者93人の名前が記されています。東京五輪の年、「昭和三九年四月」の建立。が、戦没者がどこの人なのか、誰がどんないきさつで碑を建てたのかも分かりません▼記者も行ってみました。簡単なつくりから、「平和」への願いがまっすぐ伝わってくるようでした。みなさんの身近にも戦争を記憶する記念物がありませんか。そのいわれを知り、地域の次の世代とともに「戦争と平和」について考えられるといいのですが▼「東京の高校生平和のつどい」は17年前から、戦争体験を聞いています。地上で7日しか生きられないセミさえうらやんだ元特攻隊員。中国で古参兵が犯そうとして抵抗された女性を井戸に投げ込み、彼女の幼子も後を追い飛び込むありさまをみた元兵士。元「慰安婦」の韓国人…▼先ごろ、『高校生が心に刻んだ戦争と平和の証言』にまとめました。「目をそむけません。過去の苦しさ、今の世界から」「走り続けます。世界の平和を願う歴史のリレーランナーとして。未来へ」。「つどい」を開いてきた高校生の決意です。老いも若きも、私たち一人一人が歴史のリレーランナーです。


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