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2012年8月7日(火)

きょうの潮流

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 ヒロシマとフクシマ―かたかなで書くと特別な意味を持つ地名です。二つの地の思いが交わった原爆の日でした▼平和記念式典で「平和への誓い」を述べた小学生、遠藤真優(まゆ)さんと三保竜己(りゅうき)君は福島県から逃れて広島の小学校に通う友のことを語りました。被爆体験をなかなか語らなかった祖父。原発被害のことを話さなかった福島の子。二人の姿を重ね合わせます▼松井一実(かずみ)広島市長は「今も苦しい生活を強いられながらも前向きに生きようとする被災者のみなさんの姿は67年前のあの日を経験したヒロシマの人々と重なります」と東日本大震災の被災者に呼びかけました。政府には「市民の暮らしと安全を守るためのエネルギー政策」を求めました▼式典に参列した福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長も「放射能による被ばくという人類にあってはならないものが共通している」と言います。「つらい出来事を同じように体験することはできないけれど、わたしたちは想像することによって共感することができます」という「平和への誓い」の通りです▼野田佳彦首相の“想像力”はどうでしょうか。松井市長が求めた「黒い雨降雨地域」の拡大は拒否し続けます。フクシマの声には、原発継続を意味する「脱原発依存の基本方針」で応じました▼「原発ゼロ」を求めて首相官邸前に集まった人たちの声を「大きな音」と呼んだ野田首相です。この日ヒロシマとフクシマの声をどう聞いたのでしょうか。核兵器廃絶を口にするのであれば行動が問われます。


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