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2012年7月30日(月)

きょうの潮流

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 夜気にこもる暑さとともに、深夜から早朝におよぶオリンピックの生中継で寝不足気味の方も多いのでは。床に就こうと思いながらも、つい見入ってしまう。人類の祭典が放つ魅力でしょうか▼女子の重量挙げもそうでした。中国、北朝鮮、そして日本。東アジアのリフターたちが頂点を競った48キロ級。体重の倍以上にもなるバーベルを持ち上げる瞬間に、体中からみなぎる力強さ。そこに、彼女たちの努力が垣間見えます▼3度目の五輪でついに銀メダルを胸にかけた三宅宏実選手。中学3年で競技を始めてから12年間の集大成でした。父親の義行さんも伯父義信さんも重量挙げの五輪メダリストという環境で育ち、みずから同じ世界にとびこみました▼しかし、アテネ五輪は腰を痛め9位、北京五輪では減量に失敗して6位。失意のなかに光が差したのは、コーチでもある父頼みだった練習を、みずから考えるようになってからだといいます。自立したアスリートの強みでしょうか▼そんな歩みを知れば知るほど、順位やプレーをみる目も変わってきます。人間が心身ともに成長していく過程にこそ、スポーツの真価は表れます。われわれもメダルだけに一喜一憂せず、そういう姿を伝えたいと肝に銘じています▼ふだんはあまり見たことのないスポーツに興味がわくのも、オリンピックの魅力の一つ。それぞれの競技や人間模様を彩る4年に1度の舞台は、まだ始まったばかりです。とはいえ、睡眠不足は熱中症の大敵。くれぐれも、ご注意を。


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