2012年7月24日(火)
共通番号制審議入り阻止へ
東京 市民シンポジウム
|
「共通番号制のすべてを知ろう」と22日、東京都内でシンポジウムが開かれ、90人が参加しました。主催は共通番号制を考える市民シンポジウム実行委員会。全国民に番号を付けて社会保障の抑制などに使う共通番号制法案(「マイナンバー法案」)は、8月にも審議入りの可能性があるとされます。
田島泰彦上智大学教授は「法案は民主主義や人権など、この国のあり方や国民の日々の生活に密接にかかわる問題。民主党政権は、情報はお上のものという発想だ。審議入りさせないことが重要だ」と提起しました。
反住基ネット連絡会の白石孝さん、石村耕治白鴎大学教授が、国家の権限と管理が強化される問題、共通番号制を導入している韓国や米国で急増している「なりすまし犯罪」の実態などを報告。米国の分野別番号への転換の動きも紹介されました。
神奈川県保険医協会の知念哲さんは「医療・社会保障の給付抑制、市場化路線に不可欠なのが共通番号制だ」と指摘。全国保険医団体連合会の三浦清春政策部長は「社会保障としての医療制度が変質し崩壊に向かう。反対だ」とのべました。
ジャーナリストの桐山桂一さんは「全国民に番号を通知することは不可能で、保護と救済が必要な最底辺の人が行政サービスを受けられないしくみだ」と批判しました。