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2012年7月12日(木)

きょうの潮流

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 漢字で「大熊猫」と書くジャイアントパンダ。雌のシンシン(真真)と雄のリーリー(力力)は、2005年生まれの同い年です▼生まれも同じ、中国・四川省の臥龍(がりゅう)保護センターです。08年、四川省の大地震で、センターも獣舎が壊れるなどの被害をうけました。昨年2月、東京の上野動物園へ。こんどは3・11の大地震にあいます▼さすがに動揺しましたが、落ち着きを取り戻し、4月1日、予定より10日遅れて子どもたちの前に姿を現しました。こわいもの知らずのおてんば娘みたいなシンシン。少し神経質だけれど優しいリーリー▼彼と彼女の愛の結晶、赤ちゃんパンダが母乳をのどにつまらせ死んでしまいました。今月5日に生まれ、1週間に満たない短い命でした。上野でのパンダ出産は24年ぶり、自然交配で初めてだったのに▼もともと肉食だったらしいパンダは、竹を主食に選び環境に適応してきました。竹の栄養価は低い。眠る以外の時間の大半を費やし食べ続けます。雌が妊娠できるのは年に2日ほど。そんなパンダが、人間の開発で絶滅の危機に陥っています。野生パンダは、約1600頭しかいません▼売買が禁止なので、シンシンとリーリーも、保護の研究に役立てるため中国から借りているパンダです。パンダは、日中の国交回復の記念に初めて日本へきました。国交の回復から、ことしで40年。シンシンとリーリーを、こう励ましたい。悲しみを乗り越えていってね。日中友好の方は両国民の努力でより実らせるから。


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