2012年6月27日(水)
オスプレイ低空飛行訓練
中国地方でも実施
本紙に回答
米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイの沖縄配備に伴い全国で行われる低空飛行訓練が、すでに明らかになっている6ルートとは別に、中国山地を縦断する「ブラウンルート」(地図)でも実施される可能性があることが分かりました。在沖縄海兵隊司令部が26日までに本紙に回答しました。
回答では、「他の米軍機が本州の基地や区域に一時的に飛来するように、MV22も使用することがある。ブラウンルートは、在日米軍が使用する低空飛行訓練ルートの一つである」としています。
中国山地では米軍機の低空飛行訓練が他の地域と比べて突出しており、爆音被害が相次いでいます。ところが米軍が13日に公表したオスプレイ配備の「環境レビュー」では、他の6ルートは詳細に分析しているのに対して、ブラウンルートは除外されていました。
一方、米海兵隊は、本土での訓練を岩国基地(山口県)などを拠点にして定期的に行うことを想定しているため、地元では「ブラウンルートで訓練しないはずがない」との見方が強まっていました。
「米軍の低空飛行の即時中止を求める県北連絡会」の岡本幸信事務局次長は「懸念した通りだった。危険な低空飛行訓練の拡大には断固反対していきたい」と述べた上で、「ブラウンルートにとどまらず、(広島県、島根県にまたがる空域)エリア567での訓練もありうる。監視が必要だ」と指摘しています。
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