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2012年6月25日(月)

きょうの潮流

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 ロンドンに次ぐイギリス第2の都市マンチェスター。イングランド北部を代表する街です。18世紀後半からの産業革命とともに労働者が集まり、資本主義の野蛮な横暴とたたかってきました▼その様子はエンゲルスの労作『イギリスにおける労働者階級の状態』に詳しい。命さえおびやかす過酷な搾取に、労働者は連帯して立ち上がります。イギリスの工場法は改正をかさね、労働日・時間の短縮、子どもや女性の労働制限などを勝ち取っていきます▼生まれた余暇の時間に普及したのが、サッカーです。マンチェスター・ユナイテッドも鉄道員が中心になって1878年につくられました。それから134年がたち、いまや世界を代表する、最も成功したクラブといわれています▼その赤いユニホームを日本の若きストライカーがまといます。香川真司選手、23歳。卓越した技術にスピード、ゴール前の冷静さと正確なシュート。周囲の不安をよそに「ネガティブなことは考えていない。ポジティブに、あの場所で自分の名前を刻みたい」▼彼のサッカー人生は試練の連続でした。ジュニア世代では先輩たちの背中を追い、セレッソ大阪時代も最初は出番なし。南アフリカW杯ではサポート要員に甘んじる―。そのなかで、折れない心をつちかってきました▼「悔しい思いをしてきた。でも、コツコツと差を縮めて、絶対に追い抜く。いつも負けない気持ちをもっている」。大衆とともに育ってきたサッカー発祥の地で、躍動する姿が早く見たい。


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