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2012年6月20日(水)

きょうの潮流

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 ギリシャからメキシコへ、そしてメキシコからブラジルへ。今週、回り舞台のように政治・経済の見せ場が移ってゆきます▼人口1千万人余のギリシャの総選挙が、世界の関心をひきつけました。カジノ資本主義の投機マネーの餌食とされた財政の破たんのつけを誰に回すのか。国民に犠牲を強いる緊縮派が議席で上回ったものの、票数では反対派が過半数を占めました▼次は、メキシコのロスカボスへ。主な20カ国・地域(G20)の首脳会議です。ギリシャやスペインの財政難が、ひいては世界の経済危機につながらないか、心配を抱えて集まります。しかし、経済力の大きいG20には、世界の貧困を減らす行動も求められます▼円・ドルなど世界の外国為替の取引は、1日あたり4兆ドル、三百数十兆円。3、4日で世界の貿易額の1年分にあたるほどです。ほかにも、株式や商品へ向かって巨額の投機マネーが巡っています。投機の規制は、経済のゆがみをただし、貧困を和らげる資金を生み出す有力な手だてです▼ブラジル・リオデジャネイロの地球サミットから20年。同地で開かれる「リオ+20」でも、同様の発想が求められるでしょう。軍事費や投機に浪費するお金があるなら、地球環境を守るために使ってほしい▼20年前の地球サミットでカナダの12歳、セバン・スズキさんが訴えました。「どうやって直すのか分からないもの(地球)を壊すのはやめて」。カジノ資本主義も、放っておけば制御できず、地球と経済を壊しつづけます。


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