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2012年6月4日(月)

きょうの潮流

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 鮮やかな紅白、黄金、渋い浅黄…。水面に議事堂が映る池を大きな体をくねらしながら悠然と泳ぐ姿に、しばし見入りました▼先月31日、衆院の中庭にある池に放たれた30匹のニシキゴイ。「国会を訪れる人に楽しんでほしい」と全日本錦鯉振興会が寄贈しました。この池でコイが泳ぐのは12年ぶりのことです▼同振興会の担当者によると、コイは仲間同士で争わないそうです。弱いものいじめもしません。「国会にふさわしい平和の象徴です」と担当者▼コイが放たれたのと同じ日、原発再稼働問題を次の総選挙で争点にすると国政進出に意欲をみせていた、「維新の会」の橋下徹大阪市長が態度を豹変(ひょうへん)させました。これまで「反対」していた関西電力大飯原発の再稼働について「事実上の容認です」と、恥ずかしげもなく認めてしまったのです▼はなから橋下市長の再稼働「反対」は眉唾ものだったのでは。5月15日には関西電力会長と会談しています。その場では、関電側の再稼働要請を断ったことになっていますが、今となっては、再稼働容認に向けたセレモニーだったと言われてもしかたありません▼既成政党批判を繰り返す橋下市長ですが、原発容認という点でも民主党野田政権とどこが違うのか。どちらも財界の威光の前では“まな板のコイ”です。いやいや、例えに使ったらコイに失礼かも。“平和主義者”の国会のコイは、憲法9条を敵視し、強権政治を国政の場に持ち込もうと狙う「維新の会」を歓迎しないでしょう。


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