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2012年5月18日(金)

きょうの潮流

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 地の底は、どこになにがあるか分かりません。研究者の3年がかりの調べで明かされました。富士山の直下に活断層がありそうだ、と▼長い地質学上の年代でみて、最近の100万年ほどのうちにずれ動き、今後も地震を起こすとみられる断層が活断層です。発見された活断層らしい断層は、富士山の下を北東から南西へ延びます。長さ約30キロ▼マグニチュード7以上の地震を起こしかねません。もし起これば―。「山体崩壊」とよばれる巨大な山崩れが始まる。土砂や泥が雪崩のように下り落ち、時速約100キロで南東の御殿場市へ流れ込む…▼日本のしるしが富士山なら、朝鮮では白頭山です。最高峰2744メートルは、富士山に1000メートルあまりおよびません。しかし、山頂の火口は、日光の中禅寺湖より少し狭いほどの湖です。湖水に天を映す風景は、アジアを代表する美しい眺めと聞きます。天池(てんち)です▼白頭山が、噴火の不気味な兆しを示しています。山頂が国境の北朝鮮と中国に、韓国が加わって、共同でくわしく調べているところです。大噴火は、数十万人の命と生活を脅かします。天池は、北朝鮮や中国を流れる三つの川のみなもとです。川が、火山灰や泥の流れ道と化すおそれもあります▼軍事を優先する「先軍政治」が合言葉の北朝鮮で、災害への備えはどうなっているのでしょう。心配が“余計な口出し”であればいいのですが。もちろん、地震列島のわが国にも、八ツ場(やんば)ダムやF35戦闘機に巨額をつぎこむ余裕などありません。


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