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2012年5月9日(水)

きょうの潮流

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 古代の文明がおこった、民主政治のふるさとギリシャ。大革命と人権宣言で、近代ヨーロッパを揺るがした国フランス▼「デモクラシー」(民主主義)は、もとをたどればギリシャ語です。政治家や政党を色分けするときの用語「左翼(左派)」「右翼(右派)」や、「バカンス」(長期休暇)は、フランスで生まれました▼いま、フランス大統領選とギリシャ総選挙の結果が欧州を揺るがしています。経済難の犠牲を庶民にかぶせる政権が倒れました。日本の消費税にあたる税を増税し、年金や教育を削って財政を引き締め、賃金・雇用を減らす政権は、すごすごと退場です▼「(財政引き締めで)欧州を壊してはならない」。ドイツのメーデーで聞かれた訴えです。欧州の人々は、長い間のたたかいで社会保障や労働に関する権利を積み重ねてきました。奪われたら、社会が壊れます。おいそれとは手放しません▼まして、欧州各国の借金をめぐる危機の直接のきっかけは、ギリシャの国債をもてあそんだ投機資本の暗躍です。彼らにとっては、各国の国債も、市場の売り買いでもうけるための食いものにすぎません▼フランス大統領になる社会党オランド氏は、大金持ちにより多くの税負担を求める考えです。そういえば、18世紀フランス大革命の人権宣言は、市民の「能力に応じて」税を分かつとのべていました。ちなみに、「デモクラシー」のもともとの意味は、ギリシャ語の「民衆」と「力」をさす言葉の合わさる語、つまり「民衆の力」です。


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