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2012年4月28日(土)

きょうの潮流

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 沖縄の友人から、DVDが送られてきました。音楽好きが首里に集まって毎月開く、演奏会の録画でした▼彼も、三線(さんしん)を弾いて歌っています。八重山(やえやま)の名曲「トゥバラーマ」。もとは恋歌で、詞はさまざまあるそうです。手元の古いレコードでは山里勇吉さんが、太陽と月を恋人の乳房にみたてる歌詞で艶っぽく歌いあげています▼さて友人の方は、切々と、詞が聴き手の心にしみいるような歌いぶりです。人の親子も散り散りにした戦世(いくさよ)をうらみ、本土の人々に訴えます。“南の風がするすると吹く時は 沖縄の人が泣いていると思ってください”▼もちろん彼は、沖縄言葉で歌います。「日本復帰の悲願をうたったトゥバラーマ」です。1956年に八重山音楽の大家、大浜津呂氏が歌い始めた、と伝わります。その4年前に発効したサンフランシスコ条約にもとづき、米軍の沖縄占領が続いていました▼「日本復帰の悲願をうたったトゥバラーマ」は、未来も歌っていました。“今の一時がこんなに苦しいのだ やがて親元に戻られるよ”。県民は、島ぐるみの大闘争で条約のしばりをふりほどき、72年に日本への復帰を果たします▼しかし、復帰すると、安保条約のもとでの基地国家・日本のしばりがありました。日米の外交・軍事4閣僚は、きのうの共同発表で、米軍の沖縄いすわりを長続きさせる考えを隠しません。サ条約と旧安保条約が発効し、きょうで60年。本土でも沖縄でも、「日本独立の悲願をうたう」歌声をおこすときです。


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