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2012年4月7日(土)

きょうの潮流

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 アルミの原料ボーキサイトの生産量は世界1位。金は2位。鉄鉱石は3位で石炭は4位。いずれも、オーストラリアの順位です▼世界有数の資源大国です。地底の富でうるおう業界に税金をもっと負担してもらおう。そんな考えがでてきても、不思議ではありません。先月、大手の石炭および鉄鉱石の事業に新たな税をかける法案が議会を通りました▼日本円にして年間7000億円ほど、税収がふえる見込みです。しかし、初めの案からみると、骨抜きされました。大物の実業家たちが、金の力にまかせて政権党にはたらきかけた結果、といいます▼おさまらないのが、スワン財務相です。彼の言葉が伝えられています。“社会の0・01%にすぎない富裕層の影響力は、わが国の政治に伝染し、経済に溶けだしてゆく毒だ”。“彼らの権益が、オーストラリアの平等性をむしばみ、民主主義を脅かしている”▼アメリカ、フランスやイタリアは、富裕層にもっと税金を負担させようとしています。アメリカ国民の64%が、富裕層への増税に賛成です。わが国でも、日本共産党がこう提案しています。0・1%ほどの大資産家の「富裕税」など、富裕層の応分の負担で2・2兆円から3・9兆円の税をうみだそう▼スワン財務相の怒りは、富裕層への警告なのでしょう。自分の利益だけ考えず、身の丈にあった社会的役割を果たせ、という注文です。世界で勢いをます、その考え方を受けいれ世の中に役立つ方が、お金持ちにとっても幸せなはずです。


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