2012年3月23日(金)
秘密保全法は違憲
国会内で集会
塩川議員 「世論で断念させよう」
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政府が今国会にも提出しようとしている「秘密保全法」に反対する緊急集会が22日、国会内で開かれ、市民や法曹関係者ら120人が参加しました。
主催者を代表してあいさつした日本弁護士連合会の宇都宮健児会長は「秘密保全法は国民の知る権利、報道・取材の自由を制限し、憲法の民主主義の原理に真っ向から反するものだ」とのべました。日弁連秘密保全法制対策本部の三宅弘副本部長は「秘密保全法制は情報公開を空洞化させる」と基調報告しました。
有識者からの発言で、憲法研究者の奥平康弘氏が「憲法の立場からは、人間社会は『自由』を原則とし、それを拘束することは『例外』でなければならない。その根本を欠いたまま進む法制化の動きは許されない」と強調。刑法研究者の齋藤豊治氏は「秘密保護法制は『自己増殖』し、国民主権、平和主義にとっても大きな脅威になる」とのべました。
日本共産党の塩川鉄也議員が参加し、「政府内での今国会への法案提出断念の動きも報じられているが、官房長官はそれを明言はしていません。世論の力がこういう変化を生んできたことも確信にして、絶対に法案提出を許さないために力を合わせていきたい」とのべました。他に民主党、みんなの党、社民党の国会議員もあいさつしました。