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2012年3月17日(土)

きょうの潮流

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 ベトナム戦争の終わりに、サイゴン(現ホーチミン)のアメリカ大使館から最後に飛び立った米軍ヘリがありました。海兵隊の第1海兵航空団のヘリでした▼第1海兵航空団の歴史は古い。太平洋戦争が始まる前の1941年7月にでき、フィリピンやニューギニアで日本軍とたたかいました。いまは、沖縄のキャンプ瑞慶覧(ずけらん)に司令部をおきます▼本国の外に司令部をおく、ただ一つの海兵航空団です。沖縄の普天間基地や山口の岩国基地に、航空機を配備しています。団が所属する第3海兵遠征軍も、名前のとおり、海外へのなぐりこみ作戦がもっぱらの仕事です。やはり、沖縄に司令部があります▼アメリカが、グアムに移す予定だった第1海兵航空団司令部の千数百人を、日本に残すと提案しています。沖縄から岩国基地へ移したいが、地元の反対は根強い。ならば引き続き沖縄にというわけですが、沖縄の反発はさらに強い▼日本政府は、「国内への移転は地元の反発が予想されてむずかしい」と答えたといいます。当然ですが、本土は受け入れられないが沖縄は仕方ないと思っていないか。この件だけではありません。同じ日本国民、本土がだめなものは沖縄もだめ。答えは一つ、「米国内にお引き取りを」です▼ちなみに、司令部のあるキャンプ瑞慶覧の土地は、米軍が「病気を仲立ちするカの発生を防ぐため立ち退きを」と住民をあざむき、だませないと分かると暴力で奪ったところです。「銃剣とブルドーザー」を象徴する土地です。


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