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2012年2月29日(水)

きょうの潮流

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 政治家もさまざまです。野田首相は、記者団の求めに応じて立ったまま話す「ぶら下がり会見」に応じません▼「(正式な)会見でていねいに受け答えし、国民に考えを伝えたい」から、と説明します。用心深さの表れでしょうか。対して、だいたい朝と夕の2回、ぶら下がり会見を開く人が、橋下大阪市長です▼橋下氏の日程表をみると、ぶら下がり会見を「立ちインタビュー」とよんでいます。そこでの発言が、テレビやインターネットで伝わり広がります。発信量の多さや話題づくりでメディアを制した者が勝ち、という政治手法らしい▼先日、テレビが橋下市長の「立ちインタビュー」を報じていました。激しく怒っていました。ほこ先は、府立高校の卒業式で「君が代」斉唱のとき立たなかった8人の教職員です。“その8人に、府民は誰も公務員になってくれと頼んでいない。公務員やめたらいい。勘違いしすぎだ”…▼府立学校の教職員に市長が「やめたらいい」というのは「勘違い」と思えなくもありませんが、もっと大きな「勘違い」がありそうです。市長が全職員に回答を義務づけた「アンケート」は、「労働基本権を侵害するのみならず、表現の自由や思想良心の自由といった憲法上の重要な権利を侵す」(日本弁護士連合会の会長声明)調査です▼市長は、公務員として「憲法を尊重し擁護する義務」(憲法99条)を負っています。それがいやなら「公務員やめたらいい」といわれても仕方ないのは、橋下氏の方でしょう。


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