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2012年2月21日(火)

きょうの潮流

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 まだまだ寒い日々がつづきます。先週も各地で雪が舞い、豪雪地の生活に苦労はたえません。しかし季節は、足早に移り変わります。暦のうえでは、雪から雨に変わる雨水(うすい)も過ぎ、春の訪れは近い▼野外スポーツに親しむ人たちも、シーズンの到来を待ちわびています。昨年は大震災と原発事故で足が鈍りましたが、自然回帰の欲求はなお根強い。最近も通勤途中に登山用品などを扱う店ができ、老若男女でにぎわっていました▼店員に声をかけると、「山ブームは継続しています。数万円かけて一式そろえていく若い人も少なくありません」。しかも一過性ではなく、山の楽しみ方が多彩になっているのが今の特徴だといいます▼山ガール、山ボーイから山オンナ、山オトコへ―。自然の中で進化する、たくましさを感じます。とはいえ、長時間労働や貧困をはじめ、冷たい政治が足かせになっていることも事実。だれもが安心して山に登れるように半世紀も活動してきたのが日本勤労者山岳連盟(労山)です▼その労山が、未組織の登山者とつながろうと、個人でも会員になれる制度を取り入れました。「山に登る条件が足元からガラガラと崩されている今、大志をもって仲間を増やしていく。労山創立の原点に立ち返り、今後の運動を展開していきたい」(西本武志会長)▼新しい探求に試行錯誤はつきものですが、時代の要請もあるのでしょう。培ってきた技術や山を大切にする精神を次の世代に引き継ぎたい。その思いは熱い。


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