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2012年2月11日(土)

きょうの潮流

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 カラオケで調子はずれの歌しかうたえない身です。他人をオンチよばわりするのは恐れ多い▼しかし、衆院予算委員会で志位委員長の質問にまともに答えられない閣僚の面々、“経済オンチ”とみまがうほどでした。こんな場面がありました。志位さんが聞きます。消費税を売り値に上乗せできない中小業者は、どうやって消費税を納めるか▼首相も財務相も答えずじまい。現実は、保険を解約したり、預金を取り崩したり、社長が給料を返上したり。そんな事実を認めたら消費税が中小企業泣かせの税金と認めてしまうので、口をつぐんだのでしょうか。あるいは、本当に知らなかったのでしょうか▼どちらにしても、経済の現実を素通りしています。現実を知ることが、理にかなった政治の出発点です。“なにがなんでも消費税増税”と刷り込まれた思い込みや、“なにがなんでも財界の利益が大事”という独りよがりから、現実に適した政治は生まれません▼志位さんが、野党時代の野田氏の質問をひき、首相に聞きました。首相は7年前、消費税5%への増税などで国民の負担を重くした政府に対し、イギリスの新聞の論文を読み上げて批判した。「もっとも愚かで、もっとも無意味で、破壊的な経済政策」と。今回は、はるかに破壊的な増税や負担増ではないか▼7年前は増税の大失政を肌で感じたという野田首相が、今回の大増税に恐れおののきながら臨んでいても不思議ではありません。しかし、首相はいたって能天気です。恐ろしい。


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