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2012年2月10日(金)

きょうの潮流

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 沖縄のアメリカ軍嘉手納(かでな)基地の中にも、「平和の園」があるそうです。1945年9月7日、日本軍が米軍との間で沖縄戦の降伏文書に調印した、式場の跡地に▼1997年、米軍は「平和の園」に、空軍ができて50周年の記念碑を置きました。次のような碑文を刻んでいます。“戦争は人々の命を奪う/しかしそのような尊い犠牲のもとに我々の今日の平和が成り立っている”▼一方、沖縄戦のありさまを伝える県立平和祈念資料館は、展示を次の訴えで結びます。「戦後このかた 私たちは あらゆる戦争を憎み 平和の島を建設せねばと思いつづけてきました これが 余りにも大きすぎた代償を払って得た ゆずることのできない 私たちの信条なのです」▼武力による平和を唱える米軍。一切の戦争を拒否し、「戦争を許さない努力」をよびかける沖縄の人々。違いは明らかです。いまでは、武力による平和も幻です。アメリカは、ベトナムへ、イラクへ、みずから侵略し、「平和」の名のもとに多くの罪なき民を死に追いやってきたのですから▼普天間(ふてんま)基地に代わる新しい米軍基地を名護市の辺野古(へのこ)につくる計画が、破たんしつつあります。アメリカの軍事力組みかえの影響があるにしても、基地をこばむ県民の島ぐるみのたたかいが、日米の政府につけ込むすきを与えません▼辺野古にも普天間にも基地はいらない。もう戦争に協力しない―。沖縄戦を体験し、戦後は米軍の戦争拠点だった沖縄の、「平和の島」づくりへの意思は固い。


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