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2012年1月18日(水)

きょうの潮流

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 ことし、子どもたちにはうれしいお正月になったはず、といいます。お年玉が、3年ぶりにふえた―。神奈川県の川崎信用金庫の調べです▼1人あたり平均、前年より10・4%増の2万6875円もらいました。全国も同様とはいえないかもしれません。大震災で、おとなの収入が落ち込んだ地域もあります。同じ地域でも、多くもらえる子ともらえない子の格差は大きい▼ただ、川崎信金は、震災もお年玉をおしあげたとみています。ふえた理由に、額の多い高学年の回答の割合が高かった事情と、大震災をきっかけにつよまった、家族との絆をつよめる機運をあげます▼2000年以来、お年玉の平均額はふえたり減ったりです。出し手は、はっきり減り続けています。子ども1人に対し、00年の6・1人がことし5・5人に。30年近く前は7・8人でした。おじやおばの数が少なくなり、派遣など不安定でゆとりのない仕事のおとなもふえたせいでしょうか▼さて、子どものお年玉の季節が終わると、そろそろおとなの春闘です。2000年以来の10年間で、民間労働者の賃金は年平均50万円ほども減らされています。日本の経済が、勢いに欠けるはずです▼子どもは、年金ぐらしや賃金が減ったおとなに、「もっとお年玉を」といいにくい。しかし、おとなは堂々と要求できます。大手企業の内部留保は、10年間で90兆円ふえ、10年度266兆円の金余り状態です。ほんの一部を労働者や下請け会社にまわして、なんの文句があるでしょう。


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