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2012年1月13日(金)

きょうの潮流

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 今冬いちばんの冷え込みの日、駅前にいつもの人が立っていました。『ビッグイシュー日本版』を売る男性です▼ビルの日陰で「やっと日が差してきましたよ」と、ほおを緩める彼。路上生活者や家をもたない人を支援するための雑誌『ビッグイシュー』は、1冊300円のうち160円が販売者の収入になります▼同誌の新春号は、「2012年再生カルタ」を載せていました。大震災と原発災害からの再生の願いを込めて編んだ、さまざまな人物の語録集です。〈い〉は「今あなたの前に立ちはだかる壁は高いかもしれない。でもそれは、扉かもしれない」(『ブラックジャックによろしく』佐藤秀峰)▼〈は〉は「破壊から始まるものだってある」(横山剣/クレージーケンバンド)です。「破壊」から、被災地のありさまだけでなく、「壊し屋」の異名をとる人も思い浮かびました。裁判に出て質問に答えたばかりの小沢一郎氏です▼裁判で、4億円もの大金をつかった土地の購入をめぐって「秘書にまかせていた」「記憶にない」と連発した小沢氏です。自分の政治資金がどうなっているのかにも無関心だったというのですから、人々はいぶかります。なんという金銭感覚の持ち主なのか、と▼大震災で、いまも約12万人が仕事を失ったままといいます。3万人以上が震災のため失業手当を受けとっているとみられますが、今月から期限が切れ始めます。つのる不安。1円もむだにできない庶民と小沢氏との、金銭感覚の落差は埋めがたい。


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