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2012年1月7日(土)

きょうの潮流

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 きょうは七草です。7種の草の入ったおかゆを食べて万病を除くという、昔からの習わしです▼七草のうち、ナズナ(ペンペン草)やハコベラは野草ですが、スズナ、スズシロとよばれたカブ、ダイコンは、古くから畑で栽培されてきました。江戸時代には、米だけでなくダイコンなど畑の作物にかける税、つまり年貢もあったそうです▼しかし、山陰地方にこんな昔話が伝わっています。代官が、年貢の米を取り立てに村へ来た。百姓たちは、1匹のタイでもてなした。が、タイは腐っている。怒る代官。百姓がいう。「えらい人にはタイをつくってだせと教えられたので、タイを畑に埋め、肥やしをかけてつくりました」▼百姓はつくりが刺し身だとも知らん。そう思った代官、「ではダイコンおろしを食べさせよ」と命じた。と、天井からダイコンが次々と頭上に落ちて来る。百姓たちは、「ダイコンおろしです」といって投げ落とし、代官が「やめい」と叫んでもやめない。たまらず代官、逃げ帰ったとさ▼権力者が、身を削って税を納める庶民からもっと税金をしぼりとろうとするのは、いまも同じです。野田政権が決めた「社会保障と税の一体改革」素案は、消費税率を3年後の秋にはいまの倍の10%まで上げる考えです▼「社会保障のため」といっても、医療や福祉は先細り。無駄づかいも改めない。庶民増税に立ちはだかる勢力を国会からしめだそうと、衆院の定数を削る。いいかげんにしないと、野田政権の年貢の納め時がきます。


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