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2011年12月28日(水)

きょうの潮流

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 さまざまなことがあった今年の日本のスポーツ界。女子サッカーが世界一に輝き、明るさをもたらした一方、重く暗く心にのしかかっていたのは、東日本大震災でした▼どうすることもできない甚大な被害、深い悲しみを目の当たりにし、「このまま競技を続けていていいのか」と悩む選手も多くいました。しかし、すぐに行動が起きます▼野球、サッカーなど競技を超えて、チャリティーマッチを企画し、募金に立ち、メッセージを発する。「1人じゃない。みんながいる」「ともに生きよう」。多くが自発的なものでした▼プロ野球の日本シリーズ後、ソフトバンクの秋山幸二監督が「言わせてほしい」とマイクを取った言葉があります。「今年のプロ野球は、悲しい震災の後にスタートした。被災した方々を勇気づけるため、12球団で一丸となった。みな力を出し切り、それができたと思う」▼選手が気持ちのこもったプレーをみせ、これまで以上の努力を重ねる。その中で人々との「絆」が生まれていきました。あるパラリンピアンが語っていました。「優勝したとき、被災した人から『勇気をもらった。ありがとう』と言ってもらった。それが本当にうれしかったし、力になった」▼選手たちは多くを学び、感じたはずです。スポーツが、社会にとってどんな存在か。どんな役割を果たせるのか。そして、人々からもどんな力をもらっているのかを。そんな心の通い合いが、スポーツ界を一歩も二歩も前に進めたように思えてなりません。


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