「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2011年11月22日(火)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 東京郊外にあるわが家の近くに、自然豊かな里山が残っています。今は紅葉が美しく、保育園の子どもたちの絶好の散歩先にもなっています▼付近の宅地開発が進むなか、里山の自然を守っているのが地域のボランティアの人たちの活動です。下草刈りや枝打ちなどの手入れのほか、落ち葉の堆肥を活用して、四季折々の野菜も栽培されています▼この場所で毎年12月、地域の小学校のおやじの会が企画して、里山で遊ぶ会が開かれます。今年は原発事故の影響を心配する声もありましたが、放射線量の測定結果は問題なく、自然を満喫する1日が送れそうです▼落ち葉が積もる山の斜面をそりで滑ったり、ターザンロープで遊んだり、カブトムシの幼虫を探したり、木の枝やどんぐりを使って工作をしたり…。普段はできない遊びを楽しみ、子どももおとなも、自然に触れ合う良い機会となるでしょう▼一方、福島市に住むお母さんからは「秋晴れの気持ちがいい日も、子どもたちが外で遊ぶ声がしない」という話を聞きました。放射能被害という不安を抱えて、子どもたちは、のびのびと外で遊ぶ機会を奪われ、多くの我慢を強いられています▼本来なら子どもの成長が楽しみな時期なのに、住む場所や食べ物など、どんな選択をしても「子どもの健康に悪影響が出ないか」と不安がつきまとう―。おとなにとっても、終わりの見えない苦しみが続きます。原発のない社会を未来に手渡すために、幅広い人たちと手をつなぐ努力を続けていきたい。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって