2011年10月30日(日)「しんぶん赤旗」
定額負担の撤回こそ
高橋議員 「医療費抑制ねらい」
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日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は26日の衆院厚労委員会で、高額療養費の負担軽減財源の名目で受診時定額負担(初診・再診時に100円ずつ)の導入を「社会保障・税一体改革成案」に盛り込んだ問題を取り上げ、導入撤回を求めました。
高橋氏は、高額療養費制度を見直し負担軽減をすることは当然だと指摘した上で、高額療養費が今後増えて「足りなくなれば、100円を200円にと順次引き上げざるをえなくなるのではないか」と追及しました。
厚労省の外口崇保険局長は「高額療養費の規模はご指摘のとおりだんだん増えていく。従来の保険同様、保険料と公費で負担していく」と述べ、保険料のさらなる引き上げを示唆しました。
高橋氏は、定額負担は定期受診している高齢者や持病のある人ほど負担が大きくなり、受診を控えるなど医療費抑制がねらいだと指摘。外口保険局長は「窓口負担を上下させれば(医療費の)総額が動くのは事実」と認めました。