2011年10月29日(土)「しんぶん赤旗」

「穏健」イスラムが第1党

チュニジア制憲議会選


 【カイロ=伴安弘】チュニジアの最高選挙委員会は27日、23日に行われたチュニジア制憲議会(定数217)選挙の結果を発表しました。それによると、「穏健」イスラム政党アンナハダが41%の得票率で90議席を獲得、第1党になりました。

 第2党は世俗(非宗教)主義政党の共和国会議(CPR)で、得票率約14%、30議席を獲得しました。第3党は同じく世俗主義政党「労働・自由民主フォーラム」(FDTL、通称エタカトール)で、約10%、21議席となっています。

 アンナハダのガンヌーシ党首は「われわれは自由、独立、発展、繁栄のチュニジアの実現を目指す革命を続けていく」と語りました。同氏は立候補しておらず、次期首相にはハマディ・ジェバリ党幹事長が就任する予定です。すでに、アンナハダとCPR、FDTLの連立工作が進んでいるといわれます。

 一方、「革命」の発祥地とされる同国中部シディブジドでは同地域の選挙区(定数6)で、かなりの議席を得たとみられる「民衆のリスト」党が「財政上の不正」があったとして、獲得議席を取り消されました。これに抗議するデモが同市と首都チュニスで行われました。





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