2011年10月28日(金)「しんぶん赤旗」
子ども手当 差し押さえやめよ
財務相 狙い撃ち控える
佐々木衆院議員
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日本共産党の佐々木憲昭議員は26日の衆院財務金融委員会で、子ども手当の支給直後に自治体が差し押さえている問題を取り上げ、「生活が成り立たないような差し押さえは絶対にしてはならない」と求めました。福田昭夫総務政務官は「個人の事情を調査したうえで対応するように指導したい」と答えました。
佐々木氏は、子ども手当は、特別措置法が定める「受給権の保護」により、差し押さえが禁止されていることを指摘。ところが、福島県郡山市では、被災し職を失ったシングルマザーが、銀行口座残高が43円しかなかったにもかかわらず、国保税の滞納を理由に、振り込み直後に差し押さえられました。
佐々木氏は、預金通帳や差し押さえ通知書を示しながら「振り込まれたとたんに引き出している。狙い撃ちしたのは明らかだ。(相手の事情を)調べもしないでやること自体が問題だ」と批判しました。安住淳財務相は「振り込みを待って、狙い撃ち的に差し押さえるのは差し控えるべきだ」とし、この事例について「狙い撃ちにあたるのではないか」とのべました。
佐々木氏は、民主党政権になって、不当な差し押さえが、雇用保険のない失業者に支給される訓練・生活支援給付金などにまで広がっていることを示し、低所得者などの生活を無視したやり方は許されないと指摘しました。