2011年10月28日(金)「しんぶん赤旗」

復興 二重ローン救済早く

参院財政金融委 大門議員が主張


写真

(写真)質問する大門実紀史議員=27日、参院財政金融委

 日本共産党の大門実紀史議員は27日の参院財政金融委員会で、二重ローンの買い取り対象を選別する仕組みとなっている政府案を批判し、「幅広い被災事業者を対象とすべきだ」と求めました。安住淳財務相は「復興に関しては、けちけちするなと申し上げてきた。やるように指示したい」と答弁しました。

 大門氏は、今国会で審議される、買い取り対象を広げる再生支援機構の本格的稼働は来年であり、今ある産業復興機構で、できるだけ多くの事業者を救うことが必要だと主張。安住財務相は「幅を持ってこのスキーム(産業復興機構の買い取り対象)に入れて、できるだけ助けるべきだ」と答えました。

 岩手県で発足した産業復興相談センターの統括責任者が岩手銀行のOBであり、買い取りを決定するのは民間の投資会社だと指摘。「幅広く救うという判断を大きな銀行や投資会社に任せてはいけない。人の配置、やり方を考え直すべきだ」と求めました。宮川正中小企業庁次長は「検討したい」と答えました。

 また大門氏は、緊急対策として「返済猶予の延長などを金融機関に徹底させるべきだ」と要求。自見庄三郎金融担当相は「中小企業の資金繰りに万全を期すように、全金融機関に指導、要請したい」とのべました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp