2011年10月28日(金)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 「特高の亡霊みたりデモの中」。最近、インターネットの川柳欄にのった作品です。「さようなら原発デモ」に材をとったものです▼特高とは特別高等警察のこと。小林多喜二の虐殺で日本中を震(しん)撼(かん)させました。戦争反対、生活擁護の国民の動きを監視し、弾圧しました▼横浜事件もその一つ。1942年から45年までの3年間、神奈川県の特高警察により、雑誌の編集者、執筆者研究者らを芋づる式に検挙、日本共産党再建運動をでっちあげ、拷問をともなう取り調べをおこないました。戦時下最大の言論弾圧事件です▼元被告らは無罪を訴えて再審を求めて裁判所に提訴。24年間にわたってたたかい続けました。昨年、裁判所は国家による犯罪を認めました。それを記録した本が3冊同時刊行されました。『全記録 横浜事件・再審裁判』『ドキュメント 横浜事件』『横浜事件・再審裁判とは何だったのか』(いずれも高文研)。「無罪の証明」として支払われた刑事補償金をつかっての出版です▼驚かされたのは、初めて公開された拷問の実態を告発した32人の「口述書」。「小林多喜二がどうして死んだか知っているか!」「きさまらは殺してもかまわんのだ」と叫び、縛り上げ、殴る、ける、竹刀やこん棒で打ちのめしました▼この特高が大逆事件を機に創設されて今年で100年。特高は戦後廃止されましたが、民衆の運動への監視は形を変えて継続しています。原発なくせ、TPP反対の声が渦巻く昨今、「特高の亡霊」を許してはならない。





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