2011年10月27日(木)「しんぶん赤旗」
医療自由化 命脅かす
高橋議員追及
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日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は26日の衆院厚労委員会で、環太平洋連携協定(TPP)が医療分野に及ぼす危険な影響についてただし、交渉参加をやめるよう求めました。
高橋氏は、米国が保険の利かない混合診療を拡大させ、米国企業の参入を迫ってきたことや、米国がTPP交渉で公的医療保険制度の自由化を求める方針を示していることを挙げ、米国の圧力に屈して国民の命と安全を危うくしてはならないと追及しました。
小宮山洋子厚労相は混合診療の拡大はしないとしつつ、「TPPでは具体的な検討項目に入っていない」と答えるにとどまりました。
外務省は「アメリカから言われたら必ず受け入れなければならないというわけではない。交渉に参加しても日本は意見を言える」とごまかしました。
高橋氏は、米韓の自由貿易協定(FTA)では米国に有利な形で医療保険制度を弱体化させる条項が盛り込まれたことを示し、「危機感がなさすぎる。公的医療保険を守るというなら交渉参加すべきではない」と強調しました。小宮山厚労相は「交渉に参加するなかで、具体的な中身がでてくる。そのなかで主張していけばいい」と交渉参加に固執する姿勢を示しました。