2011年10月25日(火)「しんぶん赤旗」
評議会、解放を宣言
議長 国内対立和解呼びかけ
リビア
【チュニス=伴安弘】リビアの暫定政権、「国民評議会」は23日、カダフィ政権への民衆による反抗の開始と運動の拠点となった東部ベンガジの「自由広場」で集会を開き、リビアの解放を宣言しました。集会に参加した数万人の人々が新しい旗を振りながら、この宣言を喜びました。
国民評議会のゴーカ副議長が「解放宣言」を表明し、「頭を高くあげよう。あなた方は自由リビアの国民だ」と述べると、参加者がこれに応じました。
集会で演説した同評議会のアブドルジャリル議長は、民兵をはじめ、実業家からジャーナリストまで多くの革命に参加した人たち全員への感謝を表明。新しいリビアはイスラム法を基礎に置くと述べました。
同議長はまた、「われわれは団結した兄弟になった」とし、「われわれの魂から憎しみとねたみを追い出さなければならない。これは革命の成功と未来のリビアの成功のために不可欠なことだ」と強調。すべての人がたたかいあった相手への「許しと寛大さ」を示し、国内対立を乗りこえて和解するよう呼びかけました。
国民評議会幹部は「リビア解放」後1カ月以内に新しい暫定政権の樹立を宣言し、8カ月以内に制憲議会選挙を実施、ついでその後1年以内に総選挙と大統領選挙を実施すると述べています。「解放」後辞任すると述べているジブリル暫定首相は22日、新しい暫定政権は「大統領選挙まで継続されなければならない」と述べました。
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