2011年10月25日(火)「しんぶん赤旗」

除染目標責任果たせ

高橋氏 食品規制値を厳しく


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(写真)質問する高橋議員=24日、衆院震災復興特別委

 日本共産党の高橋ちづ子議員は24日の衆院復興特別委員会で、福島原発事故による放射能について、国が掲げた除染目標に向け責任を果たすよう求めました。

 高橋氏は、除染について文部科学省の審議会が年1ミリシーベルトは“長期的”にめざす放射線量とし、5ミリシーベルトなどの中間的な目標をおくとしたことや、IAEA(国際原子力機関)が「過剰な対応を避ける」などと助言をしたことを批判。除染における市民レベルのとりくみに水をさすと指摘しました。中川正春文科相は、「ゆらぐことがあってはいけない。1ミリ以下にもっていくのが目標」と答えました。

 高橋氏は、2011年度第3次補正予算案の除染費用が2459億円にすぎないとし、「面的に(除染が)できる予算をとっているのか」と追及。福島県以外でも1ミリシーベルト以上は支援するというが、県外に広がっている実態はまだ把握しきれていないと指摘しました。

 細野豪志環境・原発事故担当相は、「必要に応じて予算確保する」としながら、「放射線量は2年間で4割ぐらい落ちる」と弁明しました。

 高橋氏はまた、食品の暫定規制値について思い切って厳しくすべきだと要求。すでに、生産者の努力で実際の線量が下がっていることを示して、小宮山洋子厚労相に迫りました。小宮山厚労相は「現在は緊急時のもの。当然今より厳しくなる」と明言するとともに、「子どもへの配慮は議論していく」と答えました。





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