2011年10月23日(日)「しんぶん赤旗」

創立90周年 自由法曹団が総会

震災復興へ共同広げよう


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(写真)震災、原発賠償、衆議院比例定数削減などさまざまな問題で討論が行われた自由法曹団の総会=22日、東京都江東区

 創立90周年を迎えた自由法曹団の総会が22日、東京都江東区の東京国際交流館で行われました。

 菊池紘団長はあいさつで東日本大震災の復興や原発事故の賠償の問題、また衆院議員の比例定数削減の動きなどに触れ、「この総会を出発点にして年末、来春に向け、共同を広げ、世論を動かし、流れを変えよう」と呼びかけました。

 小部(こべ)正治幹事長が議案を報告。野田内閣は財界・アメリカ言いなりで国民に背を向ける政治を進めていると批判。「原発も、米軍基地もない、働く人が安心してくらせる国にしていかなければならない」と訴えました。討論では福島県の弁護士が最初に発言。「南相馬市で生活保護を受けていた被災者が義援金をもらったために保護を打ち切られた」などの事例を語り、支援を訴えました。

 各地の取り組みでは、立場の違いを超えて「脱原発弁護団」を結成したこと、TPP、教科書問題、B型肝炎訴訟、デモ・ビラ配布弾圧、裁判員裁判制度など、多くのたたかいに弁護士が奮闘してきたことが報告されました。

 日本労働弁護団の水口洋介幹事長と、日本弁護士連合会の宇都宮健児会長が来賓あいさつしました。宇都宮会長は「自由法曹団は常に虐げられた民衆の立場にたち、長年、社会的弱者の人権を守るためにたたかってきた、すばらしい弁護士の集団」と激励。震災・原発問題、司法制度改革、司法修習生給費制問題などでの共同を呼びかけました。

 新団長に篠原義仁氏、幹事長に小部正治氏(再)、事務局長は泉澤章氏(新)が選ばれました。





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